前回のCパートから、話は3年前に遡ります。
次元がブラッド・ロークなる相手と撃ち合い、これ自体はよくある展開。
しかし次元の愛銃S&W M19コンバットマグナムにヒビが!
本来.38スペシャル用に作られたM19で.357マグナムを多用すると壊れる。
こちらガンマニアには有名な話ですね。
.357マグナムというのは.38スペシャルに火薬を増量した弾で、銃によっては共用が可能。
本来.357マグナム用に作られたM27という銃があり、作品によっては次元もこの銃を使っています。
しかしM27は.44マグナムのM29と同じNフレームであり、大きくて重い。
そこで.38スペシャル用のKフレームを使い、.357マグナムに対応させたM19が作られました。
元々弱い弾用のフレームなので無理があるんですね。
壊れたなら新しいのを買えばいいじゃん、という訳にも行きません。
時代はオート全盛、しかもS&Wやコルトなどのリボルバーメーカーは熟練工が引退。
手間のかかる割に売れないM19は作られなくなってしまったんですね。
手負いのM19じゃ強力な.357マグナムが使えない、しかしそこは次元大介。
.38スペシャルを複数発打ち込んで、見事にロークを撃退したと。
そして場面は代わり、スコットランドのとある学校。
当時のリリーはロンドンに住んでなかったんですね。
そんなリリーに熱視線を送る男子・ケニー。
どうやらリリーに気があるようで。
でもリリーばっか見ているせいで何か冴えない。
美術館見学の際、誘拐されかけるリリー。
その犯人に飛びかかってリリーを助けようとするケニー。
ヘッポコに見えたけれど勇気ありますね。
しかし所詮は子供と大人、叶いません。
そこに現れたのが我らがルパン三世。
しかし名乗ったのは「あしながおじさん」リリーのトラウマになるから正体明かせないんですね。
そしてロンドンに戻ることになったリリー。
せっかく友達になれたのに…。
ケニー、好きだとは言えません。
折り悪くホームズとレストレードは行けず、レストレードの部下がお迎え。
この部下信頼はともかく優秀では無かったらしく、刺客にすり替わられてしまうと。
更に次元が倒したはずのブラッド・ロークが合流。
話はリリー誘拐から殺害へとシフトします。
そんなの本人の前でするなよ、と言いたくなるがまあ悪人だし。
しかし彼らは次元にマークされており、ローク以外は早々にお片付け。
逃げたロークを尻目に颯爽とリリーの前に現れる次元。
命の恩人、でも敵を殺しちゃった人…流石に警戒しますよね。
有無を言わさず車に乗せておっさんと少女の珍道中が始まります。
リリーが次元の素性を尋ねると「ガンマンだ」と一言。
他の男がそう名乗ったら笑っちゃうが、次元にはしっくり。
検問に遭遇するもそんな銃もった警官が居るか!と一蹴。
多分イスラエル製のジェリコM941かな、通称ベビーイーグル。
刺客のコスプレが甘いですね。
追ってくるニセ警官に発砲する次元、しかしガラスを貫通せず。
防弾か?そう思ったら.38スペシャルの威力不足でした。
そうこうしているうちに逃げたブラッド・ロークが再登場。
グレネード乱射に苦戦しますが車ぶつけて撃退。
護衛対象、それも子供が乗ってるのに無茶するな~。
一応「怖い目に遭わせた」とフォロー。
次元さんは怖くないの?
慣れっこでしょと思ったら「怖い、何回やっても慣れない」と意外な一言。
クラッシュぐらいで敵も死んだりはしません。
車から這い出してきたローク、一見次元有利に見えますが銃がひび割れ。
勝ち誇ったロークですがここで種明かし。
リリーは実はケニーの変装。
次元いやルパンのアイディアか?無茶させるな~と思ったけれどケニーが買って出たんだとか。
まあ警察なら本人が希望しても子供に囮なんてやらせられない。
ともあれローグとの決戦。
防弾チョッキ着ているローグが圧倒的に有利か。
遂に次元は壊れかけたM19に.357マグナムを装填。
.38スペシャルだと油断した相手に打ち込む算段かな?
まさかの銃身ごと吹っ飛んでロークに命中。
某コブラのクリスタルボーイなら「そんな手があったとは…」と絶句しそうですね。
次元も無傷では済まなかったらしく、手から血が流れていますね。
トンデモな体験をしたケニー少年ですが、男として成長したみたいですね。
将来リリーと再会したときには今度こそ気持ちを伝えられそう。
そして完全に壊れた次元のM19ですが、見事に復活。
ガンスミスのカスタム品…言わば絶版車のパーツ作り続けてるショップ製。
個人的に.357マグナム撃つのなら同じS&W M586/M686の方が良いと思う。
でも次元はM19コンバットマグナムを愛用し続けるんでしょうね。
次回はルパン三世 PART6 第9話 『漆黒のダイヤモンド』です。
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