アカン、これは戦争になる。
行くなよ、絶対に行くなよ!
大人にこう言われると、子供は行ってみたくなるもの。
それは公国の公子アルフレッドと公女マルガレーテも例外じゃないと。
魔女が住むという西の塔にやってきた2人。
冒険心で入るのはまあ仕方ないにしても、勝手に箱開けて中のもの(プリン)食べちゃだめでしょ。
実際に魔女でそれ毒かもしれないよ?
意地汚いのに加え、警戒心無さ過ぎでこの公国の将来が心配です。
そして後ろから声をかけられると。
魔女だ…!!ってこの2人、ヴィクトリアと面識無かったっけ。
叔母上!ってやっぱりあったか。
安心する2人ですが話はまだ終わっていない。
何故ならヴィクトリアが楽しみにしていたプリンを勝手に食べたんですからね。
勝手に食べてごめんなさい。
きかん坊かと思ったけれどここは素直でした。
ヴィクトリアも2人を許し、明日魔法を見せると約束。
当然ねこやの扉です。
ヴィクトリアが魔法使っているわけじゃない、でも魔法であることは間違いない。
ヴィクトリア、アルフレッド、マルガレーテを見たアレッタの第一声。
お子さんいらっしゃったんですか?
まあハーフエルフ(若作り)だから居てもおかしくないんだけどね。
2人は甥と姪だと訂正してメニューを見るヴィクトリア。
カルボナーラとプリンアラモード。
珍しい、好物以外も注文した。
そして甥と姪2人には「12歳以下の子供だけが頼める料理」を注文すると。
ホントねこやって何でもあるな。
出て来たお子様ランチは色んな料理の詰め合わせ。
ハンバーグ、エビフライ、ポテトサラダ、オムライス、プリン。
マーメイドのアルテ、公国騎士ハインリヒ、リザードマンのガガンポそしてヴィクトリアの好物ですね。
ポテトサラダは…好きなキャラ居なかったっけ。
プリンはご飯を食べてから。
教育ママならぬ教育叔母の顔を覗かせるヴィクトリアが微笑ましい。
そして自分は豪華なプリンアラモードを堪能するヴィクトリア。
甥と姪は小さなプリンなのにズルい…そう思いましたがさっきプリン食べられから仕方ない。
ともあれ魔女の誤解は解け、叔母と甥っ子姪っ子の絆は深まったとさ。
後半はいきなり街中から始まります。
また子供が出てきました。
さあさあお立ち会い!と何か売ってますね。
騎士のソースを使ったシチュー。
これは…ねこやの料理をパクって売っているパターンでしょうか。
ミートソースのアルフェイド商会みたく。
ただ儲けるだけじゃなく、近くのパン屋とコラボしてWin-Winの関係になっているのは良いですね。
今日は楽しい土曜の日、当然ねこやに向かうと。
扉あるけど、誰も使ってないかを確認。
どうやらこの2人、毎回違う扉を使っている模様。
リザードマンや赤の貴婦人が使っている扉だと殺されちゃう。
前者はそうかもしれないが、後者=ガガンポに関しては風評被害じゃないの。
怒るとは思うけど。
誰も使っていないのを確認していざ扉を開く。
ビッケさん、パッケさん!
ハンバーガーの少年たちと同じく、すでに常連になっているパターンですね。
そして注文したのは日替わり定食、料理はクリームコロッケでした。
出て来たコロッケは各自3個ですが、全部具が違う。
カニ、ベーコンときのこ、コーン。
普通の洋食屋、しかも厨房1人でそこまで手間暇かけられるものなのか。
因みにカニは異世界ではカンザー、キャンサーのもじりですね。
ハサミのような手と硬い甲羅を持った海の生き物。
説明に困った店主に代わりクロが解説、指でハサミを表現するのがやたらかわいい。
美味しくてお代わりを注文するのは他の客でもあるあるですが…重ねに重ね15皿。
まるで回転寿司ですね。
流石に食い過ぎと思ったら、ちゃんと理由がありました。
ハーフリングは人間の何杯も食べられる。
見た目に関しても子供じゃなかったみたいですね、ひょっとして兄妹じゃなくて夫婦かな。
違う扉から来たのもそのはず、ビッケとバッケは街から街へと旅をしている様です。
騎士のシチューの作り方は黒パン屋に教えてきた。
しかも商売っ気はあまりなく、レシピを独占して大儲けする気もないみたい。
何とも爽やかな2人でしたね。
次回は異世界食堂2 第5話 『スコッチエッグ/モンブラン』です。
ロースカツとプリンの2人だけは、自分の魔法でねこやの入り口を自分の居室に用意した魔法陣に持ってきているんで、正真正銘の魔女の魔法です。
>あの2人はホントに魔法使っていたんですね