久々の土方登場回。
グループ毎に居場所がバラバラだと出しづらいですよね。
アイヌは文字を持たない民族。
アシリパは漢字が苦手、まあ小さい頃から習わないと相当難しいと思います。
日本語を習得しようとする外国人最大の壁ですね。
アシリパは文字なんて必要無いって言うけれど、お陰で現代じゃアイヌ語が絶滅寸前です。
文字こそ人類に歴史をもたらしたものだと思います。
口伝だと途中で内容変わったり、伝える前に死ぬと永遠に失われますからね。
土方in釧路。
土井新蔵なる入れ墨の男を追っている土方。
最近刺青人皮ネタが減ってきましたが、ちゃんと探しているんですね。
手がかりのエトピリカから、根室に目星を付けると。
そして土方曰く、土井新蔵は偽名。
それどころか京都で会ったことがあり、当時の名前は人斬り用一郎。
人斬りってのは勤王派ですから、佐幕派の新選組とは敵対関係ですね。
根室のヤン衆の中によぼよぼのおじいさんが1人。
どうやらこの人が元・人斬り用一郎っぽい。
今や見る影も無いという感じですが、実力を隠しているのかな。
この人斬りを追っているのは土方だけじゃないようです。
アイヌの女性と結婚したこと、そして仇討ちに来た連中を返り討ちにして監獄に入ったこと等詳細に調べ上げています。
おじいちゃん大丈夫?
当の用一郎は海に入っていったり寝小便垂れたりとボケている感出しちゃってますね。
当然仕事もできなくて、ついにクビを言い渡されると。
そこに追っ手がやってきて「人斬り用一郎」なんて言っても周りは本気にしない。
しかし刃を見た途端に覚醒、いや昔に戻ったのか。
列に並べ、人斬り用一郎を殺したい奴など沢山居る。
ゴールデンカムイの老人は強いですね。
ここに土方もやってきて乱戦になると。
何十年も経って顔も変わっているだろうに、しっかり土方を覚えていた用一郎。
まあ監獄で見た事あるかと思ったら、記憶が完全に幕末でしたね。
近藤や沖田はどうした、ってとっくに亡くなってますし。
天誅!天誅!天誅!!
こう言って追っ手を斬り伏せて逃亡する用一郎。
幕末四大人斬りという人たちが居ます。
岡田以蔵、田中新兵衛、河上彦斎、中村半次郎。
一応新政府でも働いていた中村半次郎=桐野利秋は比較的マシですが、彼らの最後はたいてい悲惨なものでした。
世のため人の為と信じて人を斬ってきたのかもしれませんが、新政府にとって暗殺者を使っていたというのは体裁が悪い。
だから見捨てられたんでしょうね。
用一郎の言う「先生」は桂小五郎(木戸孝允)、或いは武市半平太でしょうか。
説得して仲間にするのか→いや、あいつはもう。
土方が無理だと思ったのは寿命だからか、或いは精神的な問題か…両方かな。
人斬り用一郎の理想は正しかったのかも知れない。
本作の土方が凄いのは、過去の自分が間違っていたと認めつつ、新たな目標を持って生きている所でしょうね。
他方で合っていた筈の用一郎は人生に疲れ果てていたと。
土方が銃を捨て、互いに刀で切り結ぶ。
斬られて死ぬのは元武士にとって本望だったのかも。
最後に妻の幻を見ながら、人斬り用一郎は逝きましたね。
良いシーンなのですが奥さんの入れ墨にちょっとビックリ。
何か口が「オバケのQ太郎」みたく見えてしまう。
オソマ味噌パクったのか。
生き物を見るととりあえず撃つ尾形。
今回の獲物は白い鯨?でも白イルカとも言ってる、ともかく鯨汁。
味噌が欠かせないが、ロシアじゃ売ってない…そう思ったらアシリパ持ってた。
こっそり拝借していたのか。
ヒンナ、ヒンナ。
尾形のヒンナに反応するアシリパ、何だかんだで人間臭くなってきた、良い傾向だと思う。
でも人間らしくなった時が尾形の死ぬ時って気がしないでもない。
ここでキロランケがソフィア脱獄計画を明かす。
全員を脱獄させてソフィアから目をそらすため、
刑務所を同時爆破テロ。
使う爆薬は灯台から調達…ロシア政府が各灯台に支給していたんでしたね。
後は何かを待っている様ですが、流氷の接岸かな。
次回はゴールデンカムイ 第33話 『革命家』です。
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