脅しが通じる相手じゃないってば。
杉本のみならず、全員強いと分かったのに更に犬質を使って八百長を持ちかけるロシア人店主。
殺して埋めようつもりマンマンの月島たち。
そんな中で意外にも話に乗ったのが杉本。
万が一にもアシリパさんの情報持ってるかもしれない。
杉本がアシリパを如何に大切に思っているかを物語るエピソード。
ただ一点を除いてまともな岩息舞治。
目当ての男、岩息は物腰も柔らかく一見まとも。
但し暴力至上主義者。
彼にとって殴ることは挨拶で、殴り合いはコミュニケーション。
だから殴るのも殴られるのも大好きなんですね。
しかしそんな彼は当時の日本では受け入れられず刑務所へ。
現代じゃ増して受け入れられないでしょうが。
刑務所が天国で、自分を止められるのは牛山だけ。
その牛山すら殴り合いオンリーなら敵わない。
つまりスチェンカのルールなら最強の存在。
杉本どころか4人がかりでもキツくないか。
杉本が全部丸く収まる妙案がある、と言ってるけどホントかな。
4人同時に殴って来て欲しい!
予想通り岩息の強さは半端なくて、杉本一人じゃまるで敵わない。
しかも岩息は実に楽しそう、まあ彼にとっては殴り合い=楽しい会話みたいなもんですし。
終いには全員かかってこいや、じゃなくてかかって来て欲しいと来たもんだ。
4人相手に大回転…まるでストIIのザンギエフじゃん。
ともあれ強すぎて手に負えない。
そう思ったら杉本キック。
あれ、スチェンカで蹴りって良いんだっけ。
更に谷垣も鯉とも月島も殴った。
オレオレオレオレオレオレオレオレオレオレオレオレ…俺が富士技の杉本だ!
オラオラ状態の杉本…完全に狂った。
ボコンボコン殴られた挙げ句、鶴見中尉みたく脳汁出ちゃったか。
挙げ句鎌とハンマー持ち出して…それってソ連の国旗じゃん。
最初から私の入れ墨目当てなんて、非道いじゃないか!
見た目ゴツいし凶暴なのに、どこか乙女チックな岩息。
ショックで逃げちゃうし、杉本は制御不能でもうスチェンカどころじゃない。
もう頼りになるのは月島しか居ない。
階級は鯉登の方が上だけど、どこか抜けたお坊ちゃんですし。
未だに「これも杉本の妙案か」とかそんな訳ねー。
岩息を追っていったらクズリに襲われそうになり、一緒に小屋に逃げ込んだ。
逃げ込んだ先がヴァーニャ(ロシア式サウナ)の小屋だったんですね。
外はグズリ、中はヴァーニャってどうすんのこれ。
とりあえず脱ぐ。
正直焼け石に水、ヴァーニャだけに。
そんな中普通にヴァーニャを楽しんでいる岩息、余裕ですね。
妙案は要らなかった。
チカパシとエノノカが頭脳プレーで犬奪還しましたしね。
肉体派の大人たちに対し、頭脳派の子供たちとバランスが取れている。
しかし一難去ってまた一難。
取り返した犬ぞりで逃げるところに杉本(狂)と遭遇、更にグズリもやってくる。
慌てて銃を手に取るチカパシですが、テンパって弾が上手く込められない。
この時そっと寄り添ったのが谷垣。
子供に生き抜く方法を教える大人ってカッコいい…全裸でさえ無ければ。
これが勃起?→これが勃起だ!
二瓶鉄造の教えは死なず。
傍らではまたも杉本(半裸)と岩息(全裸)が殴り合い。
怒っているが、自分に向けられた怒りじゃ無い。
岩息が杉本の心情を理解する。
ホントに殴り合いでコミュニケーションが取れる男なんですね。
その後また殴るんですが。
杉本を正気に戻すのは…ロシアの寒さ!
止めようとした谷垣の足元で氷がパリン、全員水にドボン。
図らずも「サウナに入った後は水風呂」を体現した事になります。
流石に寒過ぎたみたいですが、お陰で杉本が正気に帰りました。
当然ヴァーニャにとんぼ返りです。
結局岩息とは入れ墨の写しを貰うことで手打ち。
代わりに岩息からはアシリパの正確な情報を貰えましたね。
杉本の表情が明るくなっていくのが分かります。
一方のアシリパは…トド狩って逞しく生きていた。
前回顔出ませんでしたが、確定情報が出て顔も出ましたね。
そして杉本の生存を全く疑って居ない。
2人の絆の強さを感じさせました。
次回はゴールデンカムイ 第27話 『いご草』です。
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