三歩進んで二歩下がる?
声を取り戻す一方で右足を失った百鬼丸。
これまで順調に体を取り戻していたんですが、毎度毎度上手くは行かないんですね。
ただアリジゴク鬼神はまだ倒していないみたいで、先払いって事でしょうか。
或いは足と等価交換なんだろうか。
夜のお仕事=売春から帰ってきたミオ。
乱暴な連中だったらしくその体にはアザが。
なのに自身は顧みず百鬼丸の看病を始める、何て健気な娘なんでしょう。
そんなミオの夢は田を買うこと。
黄金色の稲が実った「黄金の秋」を子供たちに見せたい、泣かせるじゃありませんか。
自分の声もうるさい。
せっかく取り戻したのに、喋ろうとしない百鬼丸。
その前に耳を取り戻して、初めて聞く色んな音に苦しんでいましたね。
その延長で自分の声も煩わしい様です。
これに対しミオは歌はどうかと提案する。
泣きそうになったら歌うの。
やはり仕事の最中に歌をうたうのはそういう理由か。
他方で自分をあまり見ないで欲しいとミオ。
エロい目で見るなという意味ではありません。
そもそも百鬼丸は目が見えないし。
代わりに人の魂が色で見える、これがミオには嫌なんだそうです。
自分の魂は汚れていると思っているから。
そんな事無いと思う、それが証拠に百鬼丸が自分からミオの顔に触れています。
まるで二人だけの世界を作っている様で、どろろが入っていけない。
何だか三角関係みたい。
知ったのを知られた。
どろろのよそよそしい態度から自分の「秘密」に気づいたと察するミオ。
恥ずかしいとは思っていない。
どこまでも強い女性ですね、ミオ。
因みにどろろの母は、どんなに貧しくても体だけは売らなかった、結果死んでしまった。
どっちが偉いか?どっちも偉い!!
この2人、意外と上手くやっていけそう。
他方で百鬼丸が木を削っている。
もしかして寿海の見よう見まねで義足作るのか。
不格好だけど立てるようになりましたね。
そして立てるようになるが早いかまたも鬼神退治へ。
琵琶丸も去って一人だけなのに無茶じゃないか?
何と足に刀を仕込んでいた!ってこれも寿海の真似ですね。
ともあれ意外なほどあっさりと仕留められました。
足が元に戻ってる!
食っても倒せば返って来るとは便利だな。
寺が燃えてる!
全てが上手く行ったように思った矢先。
寺が侍に襲撃されてしまった。
- いかがわしい商売をしている。
- 敵味方に出入りして間諜の疑いがある。
皆のためとは言え、ミオは欲を出しすぎましたね。
一応もっともらしい理由はあるけれど、やっているのは子供の虐殺。
その姿には武士の誇りなんて微塵もありませんね。
そして瀕死のミオの歌声を聞いた百鬼丸、
ブチギレました。
これまで鬼神は斬ってもあまり人間は殺さなかった百鬼丸。
怒りに身を任せ、侍たちをバッサバッサ斬って行く。
まるで百鬼丸自身が鬼神のごとくです。
鬼神になっちゃダメだ!!
どろろが体を張って涙の説得。
ミ、オ…。
正気に戻った百鬼丸が喋った!
ミオはじめ子供たちは全滅、何とも悲しい結末です。
しかし百鬼丸に多大な影響を与えたのは間違いありませんね。
死せるミオが握っていた袋の中身。
それは種モミ。
何か「北斗の拳」のミスミの爺さんを思い出しました。
・それは今でも言える事
妖怪が跋扈している世の中でも厄介なのは人間の欲……特に権力者は欲が無いとやっていけない一面も……それはまた今の世の中にて戦乱がある国に共通して言える事かもしれませんね。
一応侍たちにも言い分はあるんですよね。
ミオが欲を出さなれけば…とつくづく惜しまれます。
また百鬼丸が無理に鬼神退治に行かなければとか。