それが問題だ。
無感情な性格。
見た目少女なのに戦争に行っていた。
自動書記人形という職業の字面。
一見ロボットなのかと思ってしまいます。
でも腕は不自由な義手。
という事は人間なんでしょうね。
絵は綺麗、いや超綺麗です。
京都アニメーション(京アニ)制作、原作はKAエスマ文庫初の大賞受賞作品だそうです。
ずい分前にアニメ化が告知され、PVもかなり前から作られていました。
このアニメに京アニが賭ける意気込みは凄そうですね。
作画はTV放送どころか劇場レベル。
ただ問題はストーリー。
京アニは作画は得意だけれど、脚本(特にオリジナルと、KAエスマ文庫原作のもの)がいまひとつ。
そんなイメージが有りますので、これを払拭してもらいたいです。
少佐はどこ?
ホッジンスに連れられてやって来た美しい少女、ヴァイオレット。
彼女は元軍人で、これまで戦場しか知らなかったみたいです。
しかし負傷した上に戦争が終わってしまい働き場所を失ったと。
上官であるギルベルト少佐の行方を訪ねますが、何故かホッジンスは教えてくれない。
必死でお茶を濁している様に見えますが、既に死んでいるんでしょうか。
愚直。
ホッジンスが身元引受人を紹介したり、新しい仕事の斡旋をしてくれます。
しかしヴァイオレットの頭には少佐のことしかありません。
ホッジンスはこれを逆手に取ってか「少佐の指示だ」と言ってくる。
そうすると従わざるを得ないヴァイオレット。
その仕事のやり方がとにかくロボット風味。
手紙を分けろと言われれば、止めるまで延々とやっている。
明日のつもりで配達すると言えば仕事が終わっているのに配達し続ける。
見事なまでに噛み合っていませんね。
そもそも元軍人に何故郵便屋なんだろうと思っちゃいます。
自動手記人形がしたいです。
ある日代筆を頼まれたヴァイオレット。
この世界には字を書けない人が居て、代わりに手紙を書いてあげるんですね。
今回頼まれたのは所謂ラブレター。
実際に書いたのはヴァイオレットではなく同僚であるカトレア。
単なる口述筆記ではなく客の気持をうまく言葉にするライターも兼ねている模様です。
ここでカトレアが口にした「愛している」という言葉に超反応するヴァイオレット。
何故なら少佐が口にした言葉だから。
既に両想い。
ヴァイオレットと少佐が互いに好きあっているのは間違いないでしょう。
問題なのは少佐が今どこにいるか分からないことと、ヴァイオレットが愛というものを理解していないこと。
そこで自動手記人形をやることで愛の何たるかを知っていくことになりそうです。
でも知った時にもし少佐が死んでいたら…某聖帝様の様に「愛などいらぬ!」とならないか心配です。
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・世界観
飛行機が複葉機、路面電車が蒸気機関(床下内臓に出来る程省スペース化?)、船舶のフォルムや細部を見るとWWⅠ前後の欧州をモデルにしているかも……そして識字率の低さも目立っている感も……あるのでホッジンスが郵便事業を始める辺り代筆業も手がけた理由があるんですね、恐らく戦争後に溢れる失業者対策になるから政府も立て直す間は任せるかもしれませんね。
(公式HPを見るとどうもアメリカの南北戦争も元ネタにしている可能性あり?)
日本の場合は江戸時代に寺小屋(最もこれは京都や大阪辺りの名称、江戸の方では“筆学所”か“幼童筆学所”とも言われた)が確立されたので明治時代初期の識字率の高さはどの国よりも高く1850年辺りでは70~86%、ほぼ同じ時期のイギリス各工業都市でさえも20%~25%、ロシア帝国時代のモスクワは20%となってます)
・ヴァイオレットの過去
彼女の異常な言動を解くカギになるかも……
最初「何故ターミネーターが作れるのにタイプライターなんて使っているのか」と思っちゃいました。