これまで出てきた祓い屋は優秀だったんだな。
的場の会合に集まった祓い屋は能力も性格も小物ばかり。
「的場の式」として紹介された夏目に絡むとかチンピラみたいですね。
挙句敵と味方の区別もつかないようで、やたら夏目を犯人扱い。
もはや的場の式って言ったのも忘れてないか。
ピンキリとは聞いていましたが、バッタモンがずいぶん多いようで。
今回興味深かったのは的場の成り立ちと祓い屋の弊害ですね。
祓い屋というのは当然妖怪から恨みを買います。
そして妖怪は人間より遙に寿命が長いのでいつまでも恨んでいます。
加えて血筋に反応するらしく、夏目をレイコだと間違えて襲ってきた連中も多い。
高名な祓い屋だった先祖を持つ普通の人間は大変なことになります。
血筋は才能を保証しない。
困ったことに祓い屋の子供にも霊視や退魔力があるとは限りません。
するとどうなるか。
見えないのに先祖に恨みを持つ妖怪から狙われる羽目になります。
透明人間やプレデターに襲われるような恐怖を味わう訳です。
別人だとか先祖だとか言う話は妖怪には通じない。
そもそも見えないし聞こえないので文字通り「話にならない」事になる。
そういった「祓えない祓い屋」を守るために作られたのが的場。
子孫に恨みという借金を残しちゃう祓い屋の相互扶助組織という訳ですね。
夏目はいい目を持っている様で。
顔に張り付いたお面の妖怪を見破った。
的場の当主でも分からないのが分かっちゃうレベル。
そりゃ欲しいですよね。
今回だけと言う夏目を事あるごとに「守ってあげる」と口説こうとする的場。
でも答えは明確にNO。
はっきりしない夏目にしては的場嫌いは徹底している。
まあ弱み握って脅すように協力要請する奴に付いて行こうって気はしませんね。
そもそも夏目は妖怪を奴隷のように使役したり、片っ端から駆逐しようなんて気がありません。
的場は祓い屋の面汚し。
的場の家で的場の陰口叩くとかアホすぎます。
壁に耳ありどころじゃないだろうに。
でも貴重な情報が手に入りましたね。
嘗て妖怪との契約を破った事があり、顔の眼帯(包帯じゃないの?)はその証。
先祖が「右目をやる」という約束を破ったので、子孫まで影響受けているんだとか。
的場自身も祓い屋の弊害を身を持って知っていると。
これが「約束破り」の象徴になってしまい、まともな方法じゃ妖怪と契約ができない。
だから力づくとか脅迫に頼っているみたいです。
目的は復讐。
面の本体を見つけ、斑と共に追い回す。
ここでもへっぽこ退魔師が夏目達を邪魔します。
こいつらよく仕事が務まるな。
半分くらいはほぼ霊能力無しの詐欺師まがいな連中じゃないの。
どうやら犯人は的場に恨みを持つ人間で、復讐のため敢えて仮面に乗っ取られたと。
散々な目にあった夏目ですが、立場を自覚する良い機会だったかもしれない。
会いたくなくても向こうからくる、妖怪なら分かるが人間もあり得る。
かと言って本格修行して退魔師や祓い屋になる、というのは違う気がするんですが。
次回は夏目友人帳 伍 第5話 『結んではいけない』です。
多軌キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!って禁術の話もうしちゃうの。
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