当サイトには「ガールズ&パンツァー」1~10話の感想がない。
ちょっと特殊な事情で11話からレビューを始めたからです。
・▼記事▼:こいさんは何故「ガールズ&パンツァー」の記事を書かないのか。
その後12話、OVA、劇場版とレビューを続けたのですが、
やっぱり全話レビューしないと収まりが悪い。
そんな訳で1~10話のレビューを始めるのですが、
・既に一度見ている。
・原作付きアニメと違って「知っていても知らないふり」する必要はないだろう。
という訳で全話視聴済み前提の感想=2周目感想を書くことにします。
分かる、私にも分かるぞ!!
初見ではまるで戦車の区別がつかなかった。
ところがどうでしょう。
今やマチルダ、IV号、八九式…と自分でも当然のように理解できてしまう。
ガルパン恐るべし。
いきなり戦闘シーンから始まって、気が付くと学園日常アニメになっている。
あれ夢オチ?
違います、冒頭の戦闘シーンは第4話に繋がる訳ですね。
ただの日常アニメかと勘違いさせない為のシャッフル構成です。
沙織と華は天使か。
たった一人で大洗女子に転入し、社交性も無いためぼっちだった主人公の西住みほ。
そんな彼女に「友達になりたい」と向こうからやってくる。
まるでハーレム主人公みたいです。
幼馴染の繰り上がりが多い学校です。
普通は自分から行かないと友達なんて出来ません。
その上生徒会のみほへの圧力に一緒に抗議までしてくれる。
みほ恵まれていますね。
戦車道は女子の嗜み、男がやるのはナンセンス。
これ聞いて最初「あ、イロモノアニメだ」と思わなかった人がいるでしょうか。
世界大会に向けて文科省から通達があったそうですが、
食堂の食券100枚、遅刻見逃し200日、単位3倍、あと項目がデカい。
上手い話には裏がある。
怪しさ爆発していますね。
しかしその特典に戦車道を選択する女子が続出、何と沙織と華まで乗り気。
みほ家元なんでしょ、一緒に戦車道やろうよ!
う、裏切り者ーーー!!
やりたくないって言ったのに儚い友情だった、とこの時は思った。
二人の友情はガチ。
頑として戦車道を拒否したみほに生徒会から脅迫めいた詰問。
あわあわするみほに変わって毅然と講義する沙織と華。
二人はやりたかったのに、みほの為に別な選択授業まで取ってくれたうえに庇ってくれている。
対して生徒会がひたすらムカつく。
この学校に居られなくしちゃうよ。
会長はいつだって本気だ。
今のうちに謝ったほうが良いよ~(何で!)。
この会話録音して放送で流してやりたいですね。
でも二人を犠牲にはしたくないみほは、
戦車道やります!
ここエヴァのシンジくん思い出しました。
家元で、トラウマ持ちで、母と姉に比べて才能がない。
名家に生まれた凡人の苦悩でしょうか。
でも初めて戦車と対面した時のこと。
長い間使われていなかったボロボロの戦車を見てみほの目が変わった。
嫌いだけど、嫌いになりきれない。
血は争えない予感を感じさせましたね。
衝撃のオチ。
大洗女子の名前の通り、ここは茨城県あたりが舞台なのかと思っていた。
しかし最期にズームアウトすると…
実は船の上。
都市丸ごと空母の甲板だった。
もしかして日本が沈没したのかと思いました。
次回はガールズ&パンツァー(2周目) 第2話 『戦車、乗ります!』です。
・戦車道
使用する戦車は1945年8月15日まで試作/配備された戦車に限りますが劇場版にてプロリーグの話も出たのでもしかすると戦後や現用戦車も出てくるかも。更にもう一つあるのが“強襲戦車競技(タンカスロン)”……こちらは10t以下の戦車なら後は乱入でも白兵戦でも何でもアリ(競技者の常識に委ねられます)と言う戦争に近い戦車道です。観客も観客席が無いので自己責任で安全確保しないといけませんので装甲車がベストです。
・WWの明暗は戦車で決まった。
戦車が登場したのがWWⅠ、塹壕戦になり硬直状態……これを打開する為に色んな兵器が開発されました。毒ガスやサブマシンガンも……戦車は英国が開発して情報漏れを防ぐ為に飲料水を入れるタンクと偽ったのが始まり。
その後は敗戦国ドイツが戦車開発を開始してこれが成功、更に戦車戦術を説いた紫の書により電撃戦を産みだした。因みに紫の書の著作者は英国のジョン.フレデリック.チャールズ.フラー(1878年~1966年)、この方は戦車戦の重要性を説いたのですが戦勝国で尚且つ古臭い軍体質により反対され演習ですら露骨に不正、遂には彼が軍を辞めた。その後ヒトラーが五十歳の誕生日の際に彼を招待、そこで彼は戦車戦戦術を実現した事を知ります。
大戦が始まってドイツの戦車戦に真っ青になった英国……米国も真っ青になりましたがパットン将軍が来て如何にか形になりました。ソ連なんて突っ込んで塹壕に落ちてドイツ軍戦車にフルボッコされたと言う話もありますが中にはコサックが馬に乗って突撃した事も。独ソ戦の戦死者の多さは激し過ぎる戦いも一因です。
戦車の出来はドイツが勝りましたが中には工業力が追い付けない失敗作も多く、生産性は米国が勝りました。日本やイタリアは豆戦車がやっと……これも冷戦になるとほぼ標準になってます。イスラエルはWWⅡ後に余剰になったM4戦車を大量に調達、壊れていてもパーツのみでもバンバン買い付けてイスラエルで組み立てと言う対処出来たのは規格共通化(=ファミリー化)が完成していたんですね。
大洗の場合は色んな戦車が多いですが他の学園は割と統一化してます。これは整備性の問題もあるんですね。
>大洗の場合は色んな戦車が多い
それだけに自動車部の整備スキルが異常ですね。