遂にメインヒロイン回…って何じゃこりゃ。
サブタイトルにテュカの名前。
遂に徘徊老人は返上してヒロイン回が来たのか。
と思ったら斜め上過ぎる展開でした。
現実逃避が悪化。
これまでは父さんどこ?と徘徊していたのですが、事もあろうに伊丹のことを父だと言い出した。
お父さんここにいるじゃない!
痛い…痛々しくて見ていられない。
原因はヤオ…卑劣な。
炎龍を倒すためなら何でもするという悲壮な決意で自衛隊の元を訪れた彼女。
しかし聞いてくれないと見るや非常手段に訴えた。
そうです、テュカに「お前の父は死んだ」と現実を突き付けて発狂させたのは彼女。
動かぬなら、動かしてみせよう伊丹耀司。
気が触れそうなテュカのために退治しなきゃいけない状況に追い込むと。
…でもドラゴン退治してテュカは治るんだろうか。
倒しても彼女の父が蘇るわけでなし。
それにしてもこのダークエルフムカつきますね。
すっかり同情心が吹っ飛んでしまいました。
本人は恨まれるのも計算の内なので質が悪い。
いっそダークエルフごとドラゴン殲滅してやったらどうか。
なんて考えがちらつく。
元老院木っ端微塵にしたみたいに。
伊丹にもトラウマが!
20年前と聞いて最初テュカの回想かと思いました。
実は伊丹は過去に母が父を殺すという悲劇に見舞われていた。
しかも母は心神喪失状態だった様で。
そのため追い込まれたテュカが母とダブってくると。
自衛隊まで行けと言う。
これまで「戦争してない他国だから」と及び腰だった自衛隊までもが乗り気。
実は石油とダイヤモンドが埋まっている可能性があるそうで。
いよいよ日本の特地での「資源回収」が始まりましたね。
しかも公式な任務には出来ないので伊丹の「独断」に期待するありさま。
たまたま偵察に出たら、
たまたま国境を越えてしまって、
たまたまドラゴンに遭遇して退治したら資源までゲットしちゃった。
まったく嫌らしいですね。
しかし自己都合で部下を死地になんか連れていけない、と必死に抵抗。
バニーちゃんお前もか。
復讐に狂ったのはヤオだけではありません。
帝国の特に第一王子ゾルザルに苦しめられていたウォーリアバニーの族長テューレ。
でも前回はボコボコにされた王子を身を挺して庇ってビックリ。
ひょっとしてストックホルム症候群でマジ惚れしたのかと思っていた。
やっぱり恨み骨髄。
おバカなゾルザルをこれでもかとヨイショしたのは暗愚な王子を帝位につけて崩壊させる為。
それ自体は別に構わないのですが、問題は帝国を潰す手段。
日本人を殺して帝国と最後の一兵まで殺し合わせる。
という「銀河英雄伝説」の地球教みたいな考え方だから堪らない。
しかもその第一歩として奴隷から開放されたノリコを狙っている。
復讐したきゃ勝手にしろ、でも無関係な人を巻き込むな。
なんて言っても狂気に囚われた連中には聞こえないんでしょうね。
伊丹が遂にやってくれた。
悪化の一途をたどるテュカを残し、再び伊丹に帝都出向の命令。
気丈を装ってますが居なくなった途端何するか分からない、何より伊丹に母と被る彼女を見捨てられるはずもなし。
任務放棄して二人でドラゴン退治行きます!!
まさかのウルトラCが発動しました。
しかし二人でドラゴン退治って遠回しな自殺なんじゃないの。
無謀を通り越して絶望的な状況です。
ロウリィが!レレイが!…あとヤオも来た。
正直信用できないヤオは要らないと言いたいのですが、水先案内として必要。
ムカつくけど切れないという自分の立ち位置がよく分かっている様で。
行くと決めた途端殊勝な態度にコロッと変わるのが逆にムカつく。
身も心も捧げます。
「じゃあ死ね」って言ったら本当に死にそうだから言えないし。
とりあえずロウリィが居るだけで百人力です。
これでレレイも居るとなれば心強い。
最近影が薄くなったヒロインたちがここで一気に存在感を発揮。
何より伊丹ハーレムパーティ。
序盤中盤の暗くて重々しい雰囲気が一気に吹っ飛んだ。
前途は多難ですが…とりあえず現地までは明るく楽しい道中になりそうですね。
次回はゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 第16話 『炎龍再び』です。
ヤオの目的は復讐等という個人的なものではありませんよ。
彼女の故郷は現在進行形で炎龍の存在に脅かされているのです。
時間が経てば経つほど故郷の仲間は死んでいきます。
一族すべての命を背負っていると信じている彼女には、手段を選んでいる余裕などないのです。
>一族すべての命を背負っている
それは分かっているし今までは同情していたんですが、
>手段を選んでいる余裕などない
自分たちの身を犠牲にしても、じゃなくて他人を巻き添えにしても構わないというのが困り物です。
ダークエルフ存続のためならテュカが壊れても自衛隊に死人が出るのも厭わない。
こんな相手に好意的である必要はありませんよね。
自分の身に置き換えて考えてみな
「構わない」んじゃなくて「それしかない」状況で自分に何が出来るか
「巻き込まれた当事者には恨む権利がある」のは当然だけど、
傍観者の立場からヤオを糾弾する気にはなれんな
傍観する立場なら決して良くは見えないと思います。
ヤオに肩入れしていれば止むなしという人も居るでしょうね。
自分には無理でしたが。
仮にドラゴン退治したあと大喜びで、
「あの時は仕方なかった、これからは仲良くしよう」
なんて言ってきたら何と答えりゃいいのやら。