こっちは8回も同じ話やらないけどね!
雨に降られたギンコが一晩宿を借りた相手・カオル。
豊かじゃないが、平凡で幸せそうな家族。
特に蟲がらみのトラブルがある訳でなし…と思ってました。
娘も成長し嫁に行き、年老いた夫婦水入らず…と思ったら少年時代に戻ってしまった。
そうです、カオルはこれまで同じ人生を何度も歩む無限ループに囚われていたと。
一つのウソから…。
実はこのカオル、元は造り酒屋のボンボンだった。
紆余曲折あって農家になったのですが、
丁稚に駒を拾うように命じるが、無視される。
腹が立ったので花瓶を割った罪を丁稚に被せる。
丁稚がクビになり、腹いせに酒を全部抜く。
家業が潰れ、カオルは農家となった。
瓢箪から駒じゃないけど駒から始まった転落ぶりが凄い。
やっぱり蟲の仕業だった!
既視感がどんどん強くなる…と言う事は記憶消去は完全じゃないみたいですね。
そして何度目かのループの末、再びギンコがやって来た時事情を話すと。
回廊…筒状の蟲。
花のような匂いで人をおびき寄せ、くぐった人間の時間の流れを狂わす。
あれ洞穴じゃなくて蟲だった。
時間を逆行出来るなら、過ちを正したいと思うのが人間。
過去を変えられたという話は聞かない。
終いには蟲と同化してしまう。
どうも無理そうで、しかも危険性が高い。
変えたい過去もあるが、先を見たい。
他方でカオルも過去より未来と前向き。
未来が明るいとは限らない。
こうして次に回廊と遭遇した時…カオルはくぐらなかった。
ギンコの忠告を活かし、無事にループを回避。
この光景は知らない!
ずっと幸せな悪夢を見ていたようだ。
繰り返しの人生を生きてきた男だけが分かる感動でしょうか。
ところがです。
山菜採りに出た妻の郁が崖から転落、瀕死の状態になってしまう。
前向きな選択したらバッドエンドだったという皮肉。
おあつらえ向きに現れる蟲・回廊。
そして敢えてループの道に戻っていくカオル。
郁にも既視感が。
バッドとは言いませんが良くもない終わり方。
僅かに残った記憶で妻の事故死を回避できるのか。
或いは何度もくぐった挙句同化してしまうのか。
出来れば前者であって欲しい、と思ったところで次回です。
次回は蟲師 続章 第13話 『残り紅』です。
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