高山病。
元々このパーティーで体力的に一番不安のあったあおい。
当然みんなも分かっているでしょう。
次第に遅れていくあおいに声援を送るひなたとここな。
自身も疲れを感じているだけに、疲労が溜まっていると思ってのこと。
しかし楓は気付きましたね。
唯の疲労じゃない、高山病だと。
何とか八合目まで辿り着いたけど突っ伏したまま動かないあおい。
ひなたはあれこれとあおいに話しかける。
具合悪い時に元気づけようと騒ぐ人居るけど、正直迷惑だと思う。
実質的なリーダー楓が下したのは、
自分が残り、ひなたとここなを先行させる。
この決断はちょっとビックリ。
パーティー割っちゃうの?
そりゃみんな登りたいけど、この先あおい以外も高山病や負傷の危険が無いわけじゃない。
楓が居ない状態でひなたやここなが倒れたらどうするのか。
またこの二人が登頂に成功したら次回登ったとしても「共に感動」する意味が薄れる。
登るのも諦めるのも全員で。
と思っていただけに意外でした。
ともかく主役がひなたに交代。
あおいと楓の意思を継いで頂上を目指します。
歩いているだけなのに息が切れる過酷な状況ですが、深呼吸と口笛で乗り切っていく。
頂上が近づくとテンションが上がる=疲労が吹っ飛んでしまった。
心配しましたが大丈夫そうですね。
自分から「無理です」とは言えない。
元々富士登山を言い出したのはあおい本人です。
一眠りして多少は元気になったようですが、当然楓は許可しません。
自分からリタイアを申し出るって中々出来ません。
こういう時は他人からダメ出しして貰わなきゃ諦めがつかないでしょうね。
増してここは山です。
リタイアするにも自力で下山しなきゃなりません。
余力のある内に諦めないと本当に死ぬ。
最悪ヘリで救助って方法があるのかもしれないけど、そんな簡単じゃないでしょう。
あと出来れば登ると言って聞かないあおいに親のことを思い出させて欲しかった。
母と約束したじゃないかと言い聞かせれば納得しやすかったかも。
早く帰りたい。
さっきまで死んでも登る勢いだったのに!と言いたくなるでしょうが人間こんなもの。
諦めたらそりゃ早く帰りたい、温かいベッドに入りたいというのは当然かもしれません。
またこのパーティーのスキルを表すと、
楓>>>ここな>=ひなた>>>>>>あおい。
って感じに見えます。
あおいと同レベルの素人なのにここなの適応ぶりは異常。
年少にも関わらず体力的に劣る描写が全くありません。
またひなたすら息が上がっている状況でもへっちゃら。
口で疲れていると言っても全然疲れている様に見えない。
普通の漫画ならここなが主人公でも可笑しくないと思う。
メンバーで一番へっぽこなあおいが主人公なのは「視聴者に近い」からじゃないかと思います。
という所で次回です。
・高山病
実は登山がらみのロケで数多く気を付けるうちの一つ、『世界の果てまでイッテQ!』でイモトアヤコさんのエレベスト登頂企画を見ていた人は分かるかもしれませんが登山経験者が無い人は大変危険で重症化すると“高地脳浮腫”や“高地肺水腫”になり命の危険になります。
近頃の医療機関では高地障害として病態を現した表現になっているようで、熱中症も病態表現です。だいたい海抜2,400m地点(人によっては海抜2,000mからでも発症する事もある)で症例が出ますが飽和酸素量を計測するパルスオキシメーターと言う医療器具があれば予防策が立てられると言う事です。
(この器具は1974年に日本で発明された)
片頭痛や心臓や血管、呼吸器系の病気や以前なった事がある人や高山病にかかった事がある人も高山病になり易い。
楓さんの判断は正しく、富士山なので他の山とは違い登山道が整備され登山者が多くひなたやここなが不測の事態になっても対処出来ると踏んでいると思います。何よりもあおいなら無茶をして重症化やそれに伴う怪我をする最悪の事態になりかねません……後は無茶をする“弾丸登山”のシナリオ展開を避ける意味もあるかもしれませんね。近頃は世間知らずな視聴者が多いから(マテと言いたいが現実である)
これまでのシリーズでは城西支部の警備員としていい味を出してきた正名僕蔵は、今回、幸せな結婚を果たした担当事務官で、一人身の馬場検事に容赦なく仕事を振られる井戸秀二役を演じる。馬場からいたぶられながらも従順に事務官を務め、今日も最愛の嫁のために働くのだった。