逃げの一手かと思ったら。
黒森峰を市街戦に引きこむためにも邪魔なマウスを倒す。
まさか積極策に出るとは思わなかったのでビックリ。
基本的に黒森峰の戦車は重装甲なので、まともに撃ち合っても勝ち目はありません。
沙織のひとことからヒントを得てみほが敢行したのは「親子亀」戦法。
いきなり突っ込んでいくヘッツァーに仰天。
自ら轢かれに行って足止めをするとは。
更に側面から攻撃を仕掛け、砲身を横に向かせる。
すかさず97式がヘッツァーを踏み台にしてマウスに乗り上げ、横向いたまま砲身ブロック。
戦車が寝技やってる。
サンドイッチ状態にして身動きを封じたマウスの弱点を狙い撃ち。
まさかあのマウスを倒すなんて!
作中のキャラと自分がシンクロする瞬間です。
一年生チーム成長したなあ。
これまで恐怖から敵前逃亡を図ったり、水没の危機に直面するなど足手まといの印象が強かった。
そんなヒヨッコチームが大奮闘。
右折を繰り返していつの間にか相手の後ろを取る「戦略大作戦」によりエレファントの後背を突く。
ゼロ距離射撃でも倒れないのに絶望しかけましたが、排莢口を撃ちぬいで倒しました。
次に相対するのはヤークトパンター。
とっさに密着して主砲を封じたのは上手かったけど、いつまで持つんだろう。
これであの武器は使えまい!
赤いモビルスーツ乗りはこう言いましたが、通じませんでしたよね。
川岸におびき出して自身は急速ターン。
溝に落ちたヤークトパンターは砲身がボッキリ折れるというギャグのような最期で戦闘不能。
しかし相手もさるもの、曲がってわずかに距離が取れた瞬間にM3を撃破。
相打ちとなりましたが、M3でエレファントとヤークトパンター2両は間違いなく大金星でしょう。
ここまでで見ている方もテンション最高潮。
ポルシェティーガーの使いドコロそれ!?
市街戦で姉まほの乗るフラッグ車を建物におびき出し、入り口をポルシェティーガーが塞ぐ。
ここは通さん! とばかりに立ちはだかります。
これは武蔵坊弁慶なのか、はたまた「銀河英雄伝説」のパトリチェフ少将なのか。
ポルシェティーガーはその火力を活かすのだと思ってました。
しかし実際に活用されたのはその重装甲。
そこをどけ!と黒森峰の一斉射撃を浴びる様は壮烈。
見ている方が痛々しく思えるほどです。
最後は一騎討ち。
姉まほとのタイマン勝負に持ち込んだみほたちあんこうチーム。
ここからは互いの「西住流」が炸裂します。
まほが榴弾で逃げ道を塞げば、みほは接近戦で主砲を封じる。
戦車なのに格闘戦みたい。
手に汗握りますね。
そしてみほが打った最後の一手は…嘗て聖グロリアーナ戦で失敗した戦法。
あの時はみなまだ未熟だった。
今の私達ならきっとやれる!という訳です。
こうして敢行した「戦車ドリフトショット」。
履帯が切れるため、二度は使えない戦法です。
スライドするIV号戦車、砲塔を回転させるティーガー。
そして後部に回りこんでの一撃。
分かりにくいですが砲身で相手の砲身を打ち払う剣術のような事をしています。
これで相手からの直撃をかわす事が出来ましたね。
遂に…遂に大洗女子学園が優勝しました。
ママンも脱帽、私も脱帽。
まほは素直に健闘を讃え、負けて物分かりが良くなった逸見エリカも再選を申し出る。
遠目に見ていた母は何を思うのか…おもむろに拍手。
全てが上手く入った所で、大洗に帰っていくみほたち。
近年稀に見る盛り上がったラストと充実したエンディング。
いや、しばらく呆然としていました。
元々あまり戦車には興味がなく、レビューも書いていなかった。
知人からの勧めが無ければラスト2話は見ていなかったかもしれない。
これは間違いなく名作です。
そして名作となれば当然続編を期待したいのですが…正直迷う。
これ以上のラストなんて想像がつかないから。
作るのは外伝や余話に止め、無理に続きを作る必要はないのかもしれない。
そう思ってしまうほど素晴らしい脚本でした。
・実はマウスはリスクの塊……。
みほがマウスを撃破する理由がこれが黒森峰がロスした時間を取り戻す役目を担っていて、大洗の三突を倒した事で有利に……WWⅡの戦艦で例えるならマウスは大和級の戦力であり他の戦車が巡洋艦戦力と考えるとマウスを動く楯にして大洗のフラック車を狙うつもりだったでしょうね。ただ囮役は一台にしたのが間違い、流れ弾に命中してしまい機動力で勝るヘッツアーと97式にマウスが抑え込まれた……囮役が複数いればこの攻撃を阻止できた可能性もある訳です。後、土手に面している地の利もあったのでみほが如何に戦車性能を把握しているのか分かる筈です。これはマウスを調べた旧ソ連の関係者も発想してないかも……。
これには聖グロリアーナ学園も感心、セリフから何度か遭遇している?って言うかアンタラならA39トータス突撃戦車もあるじゃないの!!!サンダースはファイヤーフライの遠距離射撃でも状況次第じゃ狙える筈……まあアメリカもTー28超重戦車を開発してますから仮にサンダースが決勝戦に進んでいたら投入していたかもしれませんね。
マウスが撃破された事で黒森峰はリスクが増大します……まずは精神的動揺、これで市街地戦に持ち込まれた際に黒森峰の面々が冷静を失い慌てる要素になります。更にこのマウスを回収するとなると運営が大変です。回収車輛数台を使用しなくてなりません……これが大洗のポルシェティーガーの“弁慶立往生(主君の源義経が奥州にて兄の頼朝の配下に追い詰められ自害したがその時に弁慶が敵兵を阻止し、立ったまま死んだと言う言い伝えがある)”が有効に働く訳です。他にも川底に落ちた戦車もいるので大忙し、マウスが撃破されたと聞いた時の係員はどうしようって思った所にエレファントもヤークトティーガーも……そしてポルシェティーガー撃破となった時には、地獄絵図です。このポルシェティーガーの最大の弱点が駆動系……普通の戦車の様に動きまわると火が出る確率が高い、この事は自動車部もよく知っているのでマウスがこの戦車を仕留められなかった事も痛かったでしょうね。
戦車の回収作業は重レッカと呼ばれる車輛か戦車回収車と呼ばれる支援車両があり、配備されている戦車車体や足回りを流用して配備されます。所がマウスはたった二両しか試作されてませんから戦車を回収するにもWWⅡまでの車輛を使用しているのなら大変ですね。
・エレファント
ポルシェ博士狂気の沙汰で先に製造してしまったポルシェティーガーの車体を流用して開発、破壊力があるもこれは旋回砲塔が無いから市街地の入り組んだ所で後ろを取るとアウト!排莢口と言った丸山ちゃんは勲章モノだ!!
・T28とAー39
1944年、ノルマンディーに上陸したM4を待っていたのがドイツ戦車軍団……M4は嫌って言うほど撃破されましたがアメリカは物量にモノ言わせて航空機支援で対抗!ドイツ空軍も頑張ったんですがねぇ……。
しかもドイツ本国にはジークフリート線呼ばれる要塞防衛線があり難攻不落と言うドイツのプロバカンダにもビビッてしまった。アメリカは長砲身105㎜砲を持つT-28、イギリスは32ポンド砲(94㎜)を持つA-39を開発、戦車だけど旋回砲塔を持たないから主砲の登載制限を無視できて、装甲もマウスに負けては無い。しかしこの事で重量が増えて機動力はマウス並……クローラーも大変でトータスは幅を広くして、T-28は既存のクローラーにもう一セット横に連結する事で対応。この二両開発開始が1944年末から45年春先……トータスは一両試作されただけで終戦、T28は完成せずに……。
この手の戦車が開発されなくなったのはこの世界大戦で航空機の発展に加速した事もあります。
1,スカイガールズ=桜乃 音羽
2,ストライクウィッチーズ=宮藤 芳佳
3,ソ・ラ・ノ・ヲ・ト=空深 彼方
4,シンフォギア=立花 響
5,ガールズ&パンツァー=西住 みほ
6,ビビッドレッド・オペレーション=一色 あかね
ビビッドレッド・オペレーションも終ってしまうと言うし、今度は何が始まるのかな。
ガールズ&パンツァー、第2期があるという話が、いったいどんな話なのだろうか?。今度は共学校と男子校も戦車道をやっていたという設定を強く希望。
マウスは故障リスクがあるのでフラッグ車にしないのだと思いましたが、
ネット上ではサイズ制限があるのでは、と言う声もありますね。
今の大洗チームVS聖グロリアーナの再戦が見たいです。
こいさん
返信どうもです。
マウスの場合は見た通り遅いし機動戦に持ち込まれるとじり貧になります……幾ら軽戦車とは言え重たい……砲塔もそれ以上の重量を振り落とせるほどパワーが無かったと思われます。まあ日本もペーパープランで終わったとはいえマウス並の戦車を計画していたのですが……技術は元より戦略が全くダメでしたね、精神論で勝てる訳ないのに。
・クローラー無しでも走れる戦車?
ソ連の“BT-7快速戦車”はクローラーを外して運用できる珍しい戦車です。ただ装甲の薄さに加えてスターリンが大粛清したせいで熟練者が不足で結構ドイツ軍に撃破されてます……それでも1940年代まで各タイプ合わせて5000両以上生産されたので生き残ったこの戦車もT-34に主力を譲ると満州方面の日本軍相手に戦ってます。ただ初期生産型はドイツBMWの航空機エンジンをライセンス生産したものを使用してました。
(BMWのエンブレムはレシプロエンジンのプロペラをモチーフにしている)
ただ離帯の着脱は時間が掛るのであんまり装輪状態で使用されてません、ですが最大72m/hと言う(当時の戦車では)驚異的なスピードは侮れません。ただ雪上は弱かったのでプラウダ高校は持っていたけど使わなかっただけかな。
戦後は自動車の発展により装輪戦車も一つの選択肢として各国で開発実用化され、日本も“機動戦闘車”が平成27年に配備予定。特徴として航空機で運べ、空中投下か出来るので緊急展開し易い上に航続距離も戦車よりも優れている反面、装甲の薄さや不整地での機動性がやや劣ります。この手の車輛は海外領土や植民地を持っていた国々でも運用する傾向が強いですね。
道無き道を行くなら履帯ですが、車輪の方が便利は便利。
ケースバイケースで使い分けですね。