今回も過去編。
シャーレイを失い、父を殺してしまった切嗣。
そんな彼のその後の話が描かれています。
冒頭の肋骨から弾を作るシーンは前にもやりましたね。
ここで切嗣の能力がナタリアに寄って説明されている。
切って繋ぐ、但し元通りじゃなくてめちゃくちゃ。
その特性を弾丸に込めて撃ち出すと魔術回路が暴走する。
ケイネスが地獄見たあれのルーツがここにあると。
ナタリア老けないね。
彼女はフリーランスの傭兵魔術師。
聖堂教会と魔術教会のどちらにも付き、どちらにも付かない完全フリーランス。
両者が争っているのを良い事に間に立って儲けをするという立場です。
映画「用心棒」の三船敏郎みたい。
基本的にビジネスライクであり、関係ない人は見殺しにするのも厭わない。
切嗣には納得行かない気持ちがまだありました。
当初はただの足手まといだった切嗣も戦い方を覚えナタリアのパートナーに成長。
それに従いナタリアの影響か非情な仕事人へと変わっていく。
彼にとって大切だった二人の人間(父とシャーレイ)は既に居ません。
そんな人物に打って付けの仕事だったという訳ですね。
いや、代わりにナタリアがかけがえの無い人へとなっていた。
第二の悲劇。
ナタリアが過去に取り逃がしたという曰くつきの魔術師。
蜂をを操って人をグールに変えるというちょうど切嗣パパの研究と似たタイプの人物。
虫で媒介する分遥かに性質が悪いですが。
飛行機に蜂は持ち込めまい、と機上で襲撃をかけたナタリア。
切嗣はバックパップとして地上で支援者の始末です。
暗殺自体は上手く言ったものの、この男自分の体内に蜂を仕込んでいた。
心臓が止まると爆発して道連れにするトラップみたい。
これにより機内はグールで溢れかえってしまう。
そして切嗣は…飛行機を撃墜。
着陸を許せばグールと蜂が放たれてしまう。
ナタリアごと飛行機を葬ってしまうのが最善であり、口に出さないがナタリアも分かっていた。
今度はちゃんと殺したよ。
シャーレイの時は殺すのを躊躇してしまい島一つが犠牲となった。
今回はナタリアを犠牲にして他の人を守った。
出来たよ、今度はちゃんと殺したよシャーレイ!
…バカヤロー、そして号泣。
前回でも相当精神的にヤバそうだった切嗣が更にブッ壊れてしまった。
これで今の切嗣が出来上がったのね、というところで次回です。
救えねえ。
いや少数を犠牲に多数を救っているのですが、切嗣が救われませんね。
でも途中で止めたらシャーレイやナタリアの死が無駄になる。
辛いと知りつつ駆け抜けるしか無い修羅の道。
その先に救いはあるんでしょうか。
次回は
Fate/Zero 第20話 『暗殺者の帰還』
です。
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