※今回は不満の多いレビューとなります。
このアニメが好きな方には閲覧をお勧めしません。
髪の量ハンパ無い。
やはりひなは特殊だったのか。
お遊戯会にはパパもママの来てくれう!
ひなが勝手に決めちゃって困り顔の祐太。
果たしてどうするんでしょうか、今回最終回です。
両親は帰ってこない、こちらから行くこともできない。
ハッキリ言ってしまいました。
でも空が言うの。
そこはまがりなりにもパパ代行の祐太の役目なんじゃないかと。
しかもこれ、また原作と違います。
先のネタバレは避けますが、少なくともこの時点で「両親の死」なんてひなに知らせてない。
つまり空の合唱部員に男子が居ないのと同じくアニメ独自の展開です。
当然ひなは泣きじゃくり、すっかりヘソを曲げてしまう。
四人一緒が良いんです。
ひながしょんぼりしてしまい、すっかり雰囲気が暗くなってしまう。
そんな中で一人出かける祐太。
てっきり伯父さんの所に行くのかと思いきや、姉の墓参りだった。
パパなんて無理だったのか。
ここで付けてきた空が祐太と離れたくないと必死に縋ってくる。
流れから伯父の家で育ててもらうように決めたのかと思った。
パパは無理でも頑張るぞ!!
祐太が伯父さんの提案を受ける気は元から無かった。
そこに現れた信好伯父さんとよし子伯母さんは、祐太の提案をあっさり飲んでしまう。
元々三人一緒という提案が無いから祐太と逃げたわけです。
そこで伯父さんも頑張って三人一緒に引き取る手配をした。
ところが今度は祐太じゃなきゃダメに内容が変わってしまった。
次から次へとワガママ言うんじゃない!!
と怒らなかった伯父さんは偉いです。
良い人だったのね、じゃなくてメチャクチャ良い人です。
莱香さん僕の妻になって下さい!?
一瞬「物凄い超展開だな」と思ってしまいました。
だって憧れの人でろくに話も出来ないのにプロポーズしたんですからね。
実際は妻の役割で空もほっと胸を撫で下ろす。
まあ祐太にとってはホントになれば万々歳なんでしょうが。
因みにひなは勝手に立ち直りました。
いつまでも泣いてるとお姉ちゃんたちが悲しむ。
三歳児とは思えないほど出来た子供さんです。
祐太がフォローする必要はありませんでした。
そして問題の参観日は全員参加。
祐太と三姉妹はおろか莱香達ロ研の面々と商店街のおじさんおばさんまで。
ひな応援団だけ多すぎる。
こうして大盛り上がりの参観日が終了。
エンディングで池袋の家に引越し。
アパート住まいにが終了した所でおしまいです。
一巻引き伸ばして何がしたかったんだろう。
普通ライトノベルを1クールでアニメ化すると大体原作三巻ぐらいを消費します。
しかしこの「パパ聞き」は原作一巻に七巻の短編を少し、あとはアニメオリジナルで埋めるという脅威の水増し。
原作ストックは十分なのにかなり出し惜しみしています。
来月発売するゲームがワンルームメインだからこれに合わせたかった、という説があります。
だとしてもこの構成はかなり疑問でした。
祐太は保護者なりたてで三姉妹も家事ははじめて。
当然はじめのうちは失敗ばかりする訳です。
見てる方も最初のうちは大変だな、とか苦労してるなと見守ることが出来ます。
しかしその状態が何話も続くと、
お前等いい加減に成長しろ。
3日続けて「具合が悪い」なんて言ってると誰も同情してくれなくなります。
これと同じで呆れてきてしまうんです。
原作ではそうなる前に池袋の家に転居が決まり、親戚との話し合いも済んでいます。
新たな問題が出ますが、家だの金だのという問題は概ね片付きました。
同情があるうちに上手く変化や成長をさせることが出来た訳です。
しかしアニメでは全編通して、
・祐太は無能で他力本願。
・空は料理が下手で癇癪持ち。
・ひなと美羽は面倒ばかり起こしている。
ダメな姿を延々見せられることになる。
またアニメオリジナル展開がこれに拍車を掛けています。
契約違反で追い出し危機の件。
これは原作にありませんが、可能性として十分あり得るので凄く興味深かった。
しかし解決方法がひなにほだされて折れてしまうという物凄くファンタジーなもの。
現実的な問題提起して最も非現実的な方法でかわす手法に凄く違和感を感じました。
更に祐太達は結局池袋の家に舞い戻ったわけです。
大家や管理人の配慮は無意味でした。
契約変更までしてくれたのに、あっさり出ていきますって不義理すぎやしませんか。
流石に温厚な大家もカチンと来たんじゃないでしょうか。
原作を知っていたので契約変更のくだりを見た時こうなることを心配していました。
都合が悪い事は何事もなかったの様にスルー。
アニメのオリジナル展開はひたすらちぐはぐさが目立っていました。
前述のダメな時期引き伸ばしと相まって更にキャラクターの印象を悪くしています。
監督・川崎逸朗。
それほど知名度があった訳でもないこの作品がアニメ化。
原作を読んでいたので凄く嬉しかった。
しかし監督の名前を見た時に嫌な予感がしました。
・自分の色を出したいのか、原作を改変することが多い。
・その改変は概ね不評である。
直近では「伝説の勇者の伝説」が作品としての評価も売り上げもダメだったのは記憶に新しい。
それでも仕事が来るのだから、何か見込みがあるのだろう。
というかこれを失敗して欲しくない。
そういう淡い期待は見事に打ち砕かれました。
第二期があるかどうかは分かりませんが、
もしやるなら監督は別の人でお願いします。
原作を尊重して、小説の表現しづらい部分・描写不足などをアニメで膨らませてくれる。
少なくとも主人公が不快じゃない描写が出来る人にやって頂きたいです。
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