今回は過去話。
劇中で散々語られてきた10年前のグラン・レースの状況が明らかとなります。
当時存命だったアデス連邦皇帝・ファラフナーズ。
各国と交渉の末に平和を勝ち取り、空賊までも含めあらゆる勢力を取り込んだグラン・レースを開催した傑物でした。
美化されている訳ではなく本当に偉人だったんですね。
更に自身の手で多くの敵味方の命を奪ってきた結果に罪の意識を感じている良心的な人物です。
全ての国の人々が集結、ということで主人公ファムもこの現場に居合わせていた。
それどころかアデス連邦のルスキニア(当時はルキア)やトゥラン王国のリリアーナにミリアまで居る。
現在の主要人物が全員集合した場所だった訳です。
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そして悲劇。
ファムとミリアに至っては、当時接触していたんですね。
但しこの時は名前を知る機会がありませんでした。
レースが終わり、言われている通りジゼの父アタモラが優勝。
いざ表彰式という段階になってテロリストがファラフナーズに襲いかかる。
若いとは言えギルド人であるルスキニアに護られていれば大丈夫。
なんて事は全然なかった。
銃弾を寄せ付けず、普通の人間を超える身体能力を誇るギルド人。
なのに対処が常に後手後手。
撃つ前に捕らえられんで何の護衛か!(By銀河英雄伝説)
それどころか近づけるなと言いたいのですが、テロリストかなりやりたい放題です。
独裁者は倒れた!
例え平和を願っていたとしても流血はあり、家族を失った人はいる。
そんな人物がファラフナーズを「独裁者」と恨むのは無理からぬことです。
しかもかなり数が多い。
次から次へと湧いてくるテロリストに完全に泳がされているルスキニア。
せめて皇帝の前に一人ギルド人を残しておくべきだったのでは。
結果リリアーナを庇った皇帝は凶弾に倒れてしまった。
ここに一時の平和は瓦解し、皇帝を弑逆されたアデス連邦は強硬策に出るようになったと。
ファラフナーズの死が人々に与えた影響は非常に大きかったことが分かります。
ルスキニアもうちょっと頑張れよ・・・。
ファラフナーズが生きていれば現在のような戦争状態にはならなかったんでしょうね。
悲劇的なシーンなんですが、ルスキニア達のお粗末な対処が引っかかる演出でした。
それはともかく脚本は割と良かった。
かなりの伏線が繋がった重要な回だったと思います。
リリアーナがルスキニアに協力する理由もここにありそうですね。
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次回はラストエグザイル―銀翼のファム― 第12話 『Block』です。
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