伝説のアーサー王は小さな女の子だった!
切嗣はいたく気分を害した様子。
そりゃ普通は驚きます。だって後世に男だって伝わっている訳じゃないですか。
ひょっとして違うの呼んじゃった?
と冷や汗をかかされた反動もあるのかもしれない。
・・・そう思ったら違いました。
少年少女が世界を救うというのは、物語ではよくあるパターンです。
切嗣は多分この手の話が大嫌い。
じゃあその時大人どもは何をやってたのか。
綺麗なお題目「世界を救う」なんて作って子供に責任押し付けてただけじゃないのか。
セイバーに丸投げした周囲の連中。
それを受け入れたセイバー。
どっちも気に入らないと。
イスカンダルは他称じゃないのか。
ライダーを召喚したウェイバーは終始サーヴァントに振り回されっぱなし。
時代が変わってもひたすら我が道をいく豪快さは好感が持てますね。
ご主人様と使い魔というより、親父と息子みたい。
そして彼の正体はと言うとマケドニアという地名そしてイスカンダルという名称から、
・アレキサンダー大王(英語読み)。
=アレクサンドロス大王(ギリシア語読み)。
=アレクサンドロス3世(前に1世と2世が居るので)。
と呼ばれる東方遠征で有名な征服王というのが分かります。
因みにこのイスカンダルはアラビア語読み。
アレキサンダーを「アル・イスカンダル」冒頭のアルを定冠詞(英語のTheに相当)と読み違え定着した名称。
要するに敵から付けられた名前なんです。
アレキサンダーだと露骨すぎるので避けたんでしょうけど、ちょっと不自然。
普通イスカンダルと言われると「宇宙戦艦ヤマト」を思い浮かべる人が多い気がする。
最後の一組はモストデンジャラスコンビ。
前回判明していなかった最後のマスターは何と連続殺人鬼・雨生龍之介。
ウェイバーは盗んだ鶏で魔方陣描いてましたが、こちらは思いっきり人間使ってます。
そして召還されたのはギョロ目の見るからに怪しい男。
二人は子供を殺して意気投合、類は友を呼んだみたいです。
その振る舞いから正体はサド侯爵あたりかと思ったのですが名乗ったのは「青ひげ」。
ジル・ド・レイか。
因みに青ひげというのはジル・ド・レイやヘンリー8世をモチーフにした超怖い童話のことです。
結婚を繰り返しては妻を殺害するという恐るべき殺人鬼の話でした。
子供の頃読んで危うくトラウマになるところだった。
予告で分かってましたが。
いきなり裏切って遠坂時臣殺害を命じる言峰綺礼。
彼の真意は分かりませんが、途中まで協力していたほうが良かったんじゃないのかな。
それとも彼を殺してそのサーヴァントを奪うつもりなのか。
しかしあっさり返り討ち。
アーチャーの雨のような攻撃でアサシンがあっさりと倒されてしまった。
暗殺者が暗殺されちゃったけどこれで言峰終了?
流石にそれは無いですよね、というところで次回です。
今回は間桐雁夜のおじちゃんが出て来なかった。
あとウェイバーの論文を鼻で笑った先生も出ませんでしたね。
来週は出てきてくれるでしょうか。期待しています。
次回は
Fate/Zero 第03話 『冬木の地』
です。
>要するに敵から付けられた名前なんです
違う言葉を話す民が自分の名を呼ぼうとした結果できた名として
その名も愛した王って感じでは。
うろ覚えの歴史の授業の内容では
アレキサンダーは征服した土地に溶け込もうとした王
だった気がします。
伝説の勇者の伝説ではないですが
敵の名を覚えることも呼ぶ必要もない
敵は悪魔で略奪者で殺戮の王
それ以外の何物でもない。
名を呼ぼうとするということは
相手に歩み寄ること
言葉が違うのだから読み方が違っても仕方ない
そんなことは小さい、狭いこと
そう言うことができる王としてあえてその名を使ったのかなと思いました。
どこかのバカがドイツ語とフランス語間違えて話しかけたのと同じです。
相手の行動を理解しようとさえすれば多少のことは気にすることではないこと。
だからこそEDのように、色々な恰好、肌の色、髪の色の人々が王の下笑いあえていた。
そんな王を表現したかったのでは。
>どっちも気に入らないと
それもあるでしょうが、同時に小さな女の子に丸投げした連中と同じだった自分もでは?
伝説も見方を変えればアーサー王は戦いまくった(殺しまくった)戦いに狂った戦神です。
だから、そんな奴なら全部丸投げして、最強のまま「使い」捨てようと思っていた。
でもそれはセイバーを囲ってた連中と変わらないことに気づいてしまった。
だからと言って、セイバー抜きで英霊に勝てるほどの力はない。
呼んでしまった以上、主と武器という関係はもう変えられない。
ならいっそ…が彼の態度の理由の一つかなとも思います
>名を呼ぼうとするということは
>相手に歩み寄ること
確かに一理あるのですが、憎い敵もやはり名前で呼ぶのではないかと。
「イスカンダルを倒せ!」というスローガン掲げてたのかも知れません。
銀河英雄伝説の「くたばれ、カイザー」と似たような感じです。
>同時に小さな女の子に丸投げした連中と同じだった自分もでは?
イリヤと被るというのは納得です。
自己嫌悪も入ってるのかもしれません。
だから向き合えないと。