アリスは空気の読める子。
湯音を熱心にグラン・マガザンに誘うアリス。
これに湯音も乗り気。クロードがブランシュ家嫌いでグラン・マガザン嫌いなのは知ってる筈ですが、義理と興味には勝てないのかな。
しかしクロードはそれだけはダメだと認めない。
単に商売敵というだけでなく、父絡みで何かあるのか。
祖父であるオスカーはそこまで嫌っている風でもない。
商売敵だけど、父ジャンに仕事を依頼していたという仲でもあった。
クローデル家というより、クロード個人が特別嫌っている事情があるんでしょうか。
・父ジャンが家庭を顧みなかった
・当初円満だった関係が後にこじれた。
・父の死の遠因。
・母親絡み。
クロードの父ジャンは時々回想に出てきます。
しかし母親が全く出てきません。
もしかしたらそっちの関係かもしれませんね。
湯音を板挟みにしない為、ここは引いたアリスは子供ながら中々出来る子です。
命の水、それは酒。
ヨーロッパで命の水は蒸留酒(スピリッツ)を意味します。
さすがに強力な酒なら湯音も気づくでしょうから、酒の少し入った何かでしょうか。
オスカーに飲まされた湯音は豪快に酔っ払う。
最初はテンションが上がったのですが、のちダダ下がりしてしまう。
姉のことを思い出した所為です。
時々回想やるのでまたホームシックかと思ったら、そうじゃなかった。
良かれと思ったのに。
湯音の姉汐音は生まれつき碧眼だった。
この眼のせいで汐音は肩身の狭い生活を送ってきた。
これに対し汐音は自分だけが見えれば良い、と姉の眼にお呪いをかけた。
何の根拠も無い子供の戯れです。
しかし本当に眼が見えなくなってしまった。
自分の所為で姉が光を失った。
酒の力で感情が爆発したのか泣き崩れる湯音。
クロードは何も出来ない。
ここでフォローを入れたのがオスカー。
彼もまた汐音から眼の話を聞いていたわけです。
湯音は私の光になってくれている。
視力は失ったけど、本人は決して湯音を恨んでいない。
言いたくなければ言うな、但し人にも根掘り葉掘り聞くな。
典型的な個人主義のクロードではどうしようもありませんね。
それでいて湯音にはグラン・マガザンには行くなと言ってしまう。
バランスが悪いように思えますが、彼もまだまだ未熟な青年です。
人の心に踏み込むのに二の足を踏んでしまう訳ですね。
そこは話術と経験に長けたオスカーが一枚も二枚も上手だった。というところで次回です。
汐音の眼は突然変異か。
アンヌの祖父の血筋でその影響かと思ってましたが、眼が悪くなったところを見ると違うかもしれません。
突然変異で発生した特徴には、異常を抱えている場合もあります。
先天的に弱視だったのかもしれません。
さすがに湯音のお呪いの所為では無いでしょう、もしそうならもう一度「見えるようになれ」とお呪いするだけで済みます。それが分かっているから汐音も湯音を責めないのかもしれませんね。
しかし信心深くて責任感が強い湯音なら罪悪感を感じてしまいそうです。
来週で最終回。
残念ながらクロードがグラン・マガザンを嫌う真の理由は今後に持ち越しとなりそうです。
ラストだけにアリスやカミーユも出てくれると嬉しいのですが。
次回は異国迷路のクロワーゼ 第12話(終) 『屋根の上の猫』です。
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