湯音の悪いところ。
何を食べても「美味しいです」としか言わない。
具合が悪そうでも「大丈夫です」と頑な。
日本人って何考えてるか分からないの典型。
それで上手く回っていればいいのですが、結果倒れて大迷惑かけちゃう。
迅速なほうれんそう(報告・連絡・相談)は大事ですよ。
もっとも彼女が無理をするのは、他所の家に厄介になっているという気持ちの現われでもあります。
きっかけとなったのはトラブルメーカー、アリスです。
親愛の情としてビズ(Bisou:ほっぺにキスの挨拶)をぶちかまして湯音がビックリ。
クロードやオスカーにもされたことないのに。
それは親しいと認めていないからよね!
私が一番親しいと得意げになったアリスですが、湯音聞いちゃいません。
自分はクロードに認められてなかったと意気消沈してますから。
頑張って認めてもらおうとして空回り、そしてぶっ倒れる遠因になる訳です。
まったくこのスタースクリームアリス・ブランシュめ!
心労の種がいま一つ。
ホームレスの少年がまた店の前をうろうろしている。
湯音は商品を盗まれたにも関わらず、彼にパンを与えてしまう。
日本にも「盗人に追い銭」という言葉があります。
そりゃクロードじゃなくても怒ります。
誰だって性善説を信じたい。情けをかければきっと恩義を感じてくれる。
でも現実はそう上手くは行きません。
そもそも泥棒働いてまた店に来ること自体、反省の色が無いじゃありませんか。
パンをあげると、ミルクを欲しがる。
あの店盗んでも怒らないんだぜ、マジちょろい。
徒党を組んで略奪しにきたり、大人を呼び込んで本格的に強盗に来るかもしれない。
そんな発想が湯音には出来ません。
単に日本とフランスの価値観というより、湯音が甘すぎるという気がしますね。
子供の泥棒だからと甘く見るのは日本人でもあまり居ません。
むしろ日本人は嘘と盗みに特に厳しいです。
居場所が無いのは私も一緒。
ホームレスの少年に入れ込んだのは、自分と立場が似ているから。
フランスで何の役にも立っていない(と思ってる)自分はあの少年と一緒。
たまたま人に恵まれて違っているに過ぎない。
クロードから見ればホームレスと湯音は全然違います。
しかしその気持ちが湯音には伝わっていない。
嫌いなブランシュ家にアタマを下げて医者を頼んだのを知ったらどう思うのかな。
お前は三人きりの家族なんだぞ。
そう言って初めてのビズをするクロード。
ようやく気持ちが伝わったかな?というところで次回です。
今日のカミーユ。
そう、あのクロードが・・・。
湯音の為ならエンヤコラ。かなりご執心のように見えるクロード。
私の時は云々とか嫉妬するかと思いました。
微笑ましいという感じで無難な対応してますね。
次回は異国迷路のクロワーゼ 第08話 『子供部屋』です。
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