今回の湯音は困ったちゃん。
日仏の文化の違いもありましたが、ダメっ子ぶりが目立つ回でした。
指示待ち人間。
クロードに言われた仕事が終わると傍で凝視。
前から思ってたけど、作業やりづらいよね。
そのことを伝えると少し離れてやっぱり凝視。
お前は星明子か。
常に指図されていないと落ち着かない。
自分で考えて行動できない。
流石に主人一人、従業員一人のお店でこれは辛い。
看板娘はフランスで通用しない。
ならばと店の前に足を止めた客に声を掛けてみる。
ぎょっとした相手はそそくさと去っていった。
いきなり知らない人がニコニコ話しかけてきたら警戒するだろ。
え、店員でもそうなの。
これは面食らいました。
風呂の件もありますし、フランスは水と安全はタダじゃないって事でしょうか。
道行く人はともかく、店の従業員すら怪しむと言うのが意外。
基本個人主義だけど、サービス精神は過剰なぐらいあると思ってたのでビックリ。
こうなると湯音の看板娘としての腕を見せる機会もありません。
湯音悩む。
クロードも教え方が下手くそだと思います。
単純に「フランスじゃこうだから」とやり方の違いとして教えればよかった気がします。
湯音は人を信じちゃいけないのか、親しげにして何が悪いのかと悩んでいます。
性善説が通用しないとか、根本的な所まで悩んでいるフシがある。
それでも湯音流でなるべくやってみようとします。
入ってきた子供の客に親しげに話しかけてみる。
日本には「ボロは着てても心は錦」という言葉がありますからね。
しかしこの少年、燭台をパクって逃走。
ここは「人を見たら、泥棒と思え」が正解でした。
湯音は引き篭りすぎ。
急いで追いかける湯音ですが、和服に下駄(ぽっくり?)で追いつくのは厳しい。
あっさり見失った挙句、迷子になってしまいました。
ちょっと待て、商店街の地理も把握してなかったのか。
流石にそこまで無知なのは不味いでしょう。
湯音はこれでも13歳(数え15歳)です。中学一年生で迷子はかなり格好悪いです。
それこそ暇を見て散策に出るなどして、土地勘を養うべきだったのでは。
じゃないとお使いも一人でこなせません。
もう誰も信じられない。
自分の甘さで大事な売り物を盗まれてしまった。
子供だって油断できない。
そう思った途端、周囲の人全部が怪しく見えてしまう湯音。
事情を知ったクロードの友人が声を掛けても悪人と思って逃げ出してしまう。
信じられるのはクロードやオスカーだけ。
物凄い疑心暗鬼に陥っています。
ようやく湯音を見つけたクロードにすがりつく湯音。
でもそれは被害妄想の結果です。
ちょっと反応が極端ですね。
クロードが格好良い。
自分ならイライラしてしまいそうな湯音の態度。
しかしクロードはあくまで優しく諭します。
やっぱいい男は違うね。
振り切って逃げたクロードの友人アランとも仲良くなれて良かった、というところで次回です。
封建社会と自由主義。
異なる政体で生きてきたギャップが出ましたね。
命令されてナンボの人間が一番困るのが「自由にしろ」「自分で考えろ」です。
でもそういう柔軟性やフランス流に慣れないと、 ここでやって行くことは出来ない。
今後の湯音の奮闘に期待です。
次回は異国迷路のクロワーゼ 第05話 『迷子』です。
コメントする