残りの甲冑が西国にあると聞き、直接出向くノブナガ、ヒデヨシ、ミツヒデ。
大名と重臣が護衛もつけずに珍道中・・・そんな突っ込みは野暮ですね。
風邪を引いて弱ったヒデヨシも可愛い。
伝言ゲーム大失敗
街道で「織田ノブナガ」と名乗った途端みんな恐れおののいて家に引っ込んでしまう。
ノブナガは赤子を食らう鬼である。
根も葉もない噂が広まっていた。
イエヤスか?
マサムネか?
或いは西国の連中の嫌がらせ?
明智ミツヒデというお侍さんが言っていた。
この時点でもてっきりニセのミツヒデが居るのかと思いました。
実は旅路の前にミツヒデは忍びを使い西国に、
織田ノブナガは親が子供の頭を撫でて欲しがるほどの名君(Byミツヒデ)。
という噂をばらまいていた。
子供の頭を撫でて貰う、というのは名士にあやかりたいという風習ですね。
各地でノブナガが賞賛され、ミツヒデのお陰と知ったお館様大喜び。
というのが当初の目論見。
ノブナガは親が子供の頭を撫でて欲しがるほどの名君
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ノブナガに親が子供を差し出す
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ノブナガが子供を差し出させる
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ノブナガは差し出させた子供を食らう
風説の流布に失敗した結果だった。
しかもどんなに話が捻じ曲がっても、明智ミツヒデの名前だけは正確に伝わっていた。
お陰で人目を忍んで旅をする羽目になってしまう。
ヒデヨシのドルフィンジャンプ
そんな訳で山奥をあえて進む一行ですが、幸いにも温泉を発見。
お約束のお風呂タイムです。
この時代の武将に比べると体力的に厳しいヒデヨシ。
持久力こそ無いものの、瞬発力はかなり高いんじゃないでしょうか。
明らかに水面から数メートル跳んでいます。
イエヤスとの喧嘩凧やミツヒデとの試合で見事な回避を見せています。
見よう見まねでやった棒術でそれなりの動きも見せている。
ジョギングでもすれば十分この時代に対応できる気がする。
あと髪をアップにしたノブナガが結構可愛かったです。
このシーンはセル版では色々と楽しませてくれることを期待します。
お館デレ
疲れ切っているのにはしゃいだのが拙かったのか。
或いは湯冷めでしょうか、ヒデヨシが寝込んでしまいました。
付きっ切りで看病するノブナガ。
挙句薬を飲ませる為に水の口移し。
ヒデヨシからその事を指摘されて、テレながら否定するノブナガ。
あれほど色恋に無縁だったお館様が照れている。
遂にノブナガにも春が来たのか。
ヒデヨシの魅力恐るべしです、「人たらしの天才」の面目躍如ですね。
どちらのミツヒデも大変なようで
他方は「へうげもの」の明智光秀です。
織田信長に自身の領地を召し上げられ、代わりに遠く離れた山陰をやるといわれた時の顔。
ノブナガとヒデヨシのキスシーン(実際は人命救助の口移し)を目撃して大ショック。
その後も心中穏やかならぬミツヒデ。
ヒデヨシが寝込んだのは自身のばら撒いた噂が遠因だけにあまり口を挟めない。
努力が悉く逆効果を生み、そのストレスで更にダークサイドに落ちていってしまう悪循環です。
着々と「本能寺の変」ポイントが溜まっていく中で、西国の武将が登場というところで次回です。
リアルとフィクションのバランスが良い
荒唐無稽な世界観なのに、細かいところで現実的なネタが結構ありますね。
例えば食事。まさか「糒/干し飯(ほしい)」が出てくるとは思わなかった。
付け合せに煮干と味噌で豪華だなど、凝ってますね。
糒はアニメ「忍者ハットリくん」で初めて知った言葉です。
うろ覚えですが外で食べ物に困ったケンイチに、ハットリくんが携帯していた糒のご飯と芋茎の味噌汁を出してくる。
この話を聞いたケンイチの母が、「昔食べた事があった」と懐かしむんです。
また「夜になると狼が出るぞ」というのもこの時代らしい。
まだニホンオオカミが生息していたんですよね。
明治の終わりごろに絶滅しちゃったんですが。
剥製を国立科学博物館で見たことがあります。
一見犬と変わらないんですが、昔は結構人が襲われていたみたいです。
あとこのシーンを見た時、鬼女のAAを思い出しました。
次回は戦国乙女~桃色パラドックス~ 第09話 『西国乙女』です。
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