魔法少女の本体はソウルジェム。体はリモコンするだけの抜け殻。
杏子さえ知らなかった事実を突きつけられ、さやかの暗転が始まりそうです。
キュゥべえは人間の気持ちを理解できない
別に嫌がらせとか騙すつもりも一切無いんでしょうね。
単に肉体に拘る人間の心理がこれっぽっちも理解できないだけ。
候補者に願い事をエサにして魔法少女への契約をもちかけるだけ。
聞かれた事には応えるけど、聞かれない事には応えない。
だからさやかの抗議もどこ吹く風といった感じです。
それこそが人間には不愉快千万に見えるんですが。
もし生身だったら
これぐらい痛いんだよ、と実演してみせるキュゥべえがえぐい。
腹に槍が刺さった場合の痛みを与えられ、悶絶するさやか。
漫画やアニメでは斬られても刺されても根性で動く人は珍しくありません。
しかし本来身動き取れるような痛みではない。
いくらアドレナリンが充満していても無理なんです。
ボクサーがKOされるのと同じで、体が言うことを聞かない。
深手を負うとショックで死んでしまうこともある訳ですから。
学校を休んださやかを心配するまどか
ほむらに相談するものの、にべもありません。
なにしろ彼女にもどうしようもないんです。
それが分かっているから契約済みの魔法少女には極めて冷淡。
たしかにモノは良いです。
人間の技術や努力では絶対不可能な奇跡を起こしてくれる訳です。
しかし代償もでかいんです。
いつ終わるとも知れない、死の危険がある戦いに借り出される訳です。
そして戦いが終わっても得られるのはグリーフシードだけ。
何かを得るというより、死なないで済む延命装置みたいなものです。
いずれやり切れなくなるんでしょうね。
杏子が来た
さやかを廃屋となった教会に連れてきて話し始めます。
自分の望みは牧師だった父を話をみんなが聞いてくれることだった。
まじめに良いことを一生懸命説いていたけど誰も耳を貸してくれない。
これを何とかしたかった。
しかし自分の話に共感して人が集まった訳じゃないと知った父は苦悩。
やがて狂ってしまい一家心中。
極端なまでに自己中心的な言動に終止していたのには自身の苦い経験があるからです。
情けは人のためならず
正しい意味は「人にかけた情けはいずれ自分に返ってくる。決して他人事だと思ってはいけない」という意味です。
そして間違った使い方として「情けをかけて手を差し伸べるのは本人の為にならないことがある」というのがあります。
まさに後者な訳です。
人の為にと思っても、ありがた迷惑でしかない場合がある。
また奇跡という一生掛かっても返せない恩を受けたことで、その重圧で潰れる人も居る。
だから他人の為に奇跡を使うのはかなり危険なことだったという事ですね。
そして最悪の事態
さやかの行為が裏目に出る可能性として、
・実は上条には他に好きな人が居た
・直ったことが逆に上条の人生を狂わす
とか想像していましたが、前者に近かった模様です。
まどかやさやかの友人である仁美は上条が好きだった。
さやかと上条の仲を知った上で、さやかに告白する気があるかを聞いて来る。
その上でさやかが好きであれば自分は身を引くとまで言って来た。
これ以上無いほど正々堂々としたライバル宣言です。
従来のさやかなら矢も盾もたまらず上条に会いに行ったことでしょう。
しかし自分は魔法少女、もはや「人間ではない」存在です。
「上条の為に命を懸けたのに、自身はその恩恵を得ることは無い」
加えて自身の体に負い目を持ってしまった為に余計近づけない。
あとは仁美が上条に振られることを願うくらいですが、彼女の良心はそれを許さないでしょうね。
事情を知っているまどかに泣き崩れるほかはありません。
黒い、黒いよ!
やがて来た新たなる魔女との戦い。
画面が白黒になってしまった。
魔女の空間なので「演出」と言えないことも無いけど、ちょっと手抜きっぽかったですね。
アハハ、ホントに痛くないや!!
その気になれば痛覚を一切消すことすら可能。
さやかが自身の体を故意に危険に晒し、投遣りな戦い方へと変化させていく。
笑い声を上げながら魔女に容赦の無い攻撃を浴びせ続けるさやか。
もはや杏子やまどかの声は届かなかった、というところで次回です。
さやかが壊れました。
正義と使命感に燃えていただけにその反動もきつかったですね。
似たような境遇の杏子の話も参考にはならなかった。
このまま心身ともにボロボロになった挙句、マミ同様の無残な最期を迎えるとかは勘弁して欲しいですね。
次回は魔法少女まどか☆マギカ 第08話 『あたしって、ほんとバカ』です。
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