俺の妹がこんなに可愛いわけがない〈9〉 (電撃文庫) [文庫]

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タイトルは8.5で良かったんじゃないか。
買ってから短編だというのに気づきました、分かりにくいですよね。
ただ内容は興味深いのがいくつもあって満足しています。
この小説の特徴として、「高坂京介」視点であることが挙げられます。
今回は色んな人物にスポットを当て、その人物視点で話が進むことになる。
特に建前と本音の違うキャラクターだと面白い。
具体的には桐乃、あやせそして沙織でしょうか。 

桐乃は京介に対し表面上はツンツンしまくっている。
あやせは京介に対し表面上は変態と毛嫌いしている。
沙織は誰に対しても人当たりの良い性格に見える。 
それが実は・・・という話なのが面白いですね。

桐乃が何か可愛い。
京介とアカギが「どっちの妹が可愛いか」対決をする。
一方で桐乃と瀬菜も「うちの兄こそシスコン」と勝負をする。 
要するにお兄ちゃん自慢。
熱くなっていかに京介が自分を大事にしているのかを説明する桐乃が微笑ましい。
あと「瀬菜のおっぱい揉む」と言った事に対する反応はまるで彼女の嫉妬。

そして「ほっぺにチュ」写真で妹対決に敗れた京介が物欲しそうな顔するシーン。
これに対し「(私は瀬菜みたくほっぺにキス)し、しないかんね!」と言う桐乃。
内面を知るとこの傍若無人妹が可愛く見えてくるのが何とも不思議。 

自意識過剰で逆切れ。
そしてあやせですが、普段京介をシスコンだの変態だのとボロクソ言ってるわけです。
最近は手錠で拘束したりと本人も変態の才能が開花しつつある気がします。

加奈子に京介を紹介しろと言われて嫌がるあやせ。
黒猫と別れたのは自分のせい→全然違うと分かって憤慨するあやせ。
嫌いと言いながら気になるのが丸わかり。
まるでどっかの妹みたいですね。

京介の理想のタイプであり、あやせも京介の第一印象は良かったのに、何故こういう関係になったのか。
本人も腑に落ちないって顔してますが半分は京介(桐乃の為)、半分はあやせ自身が原因だと思います。

沙織の感情は姉に向けられたもの。
彼女は基本的に性格が良いので、本性が酷いということはありません。
ただ姉に対して複雑な思いを抱いているのは分かりました。

・嘗て引っ込み思案だった沙織を、姉がオタク仲間の中に引き入れた。
・ある日それをすべて投げ出し、海外へ行ってしまった。
・中心人物を失ったオタク仲間はバラバラになった。

沙織としては屋根に登って梯子を外されたような状態。
自分で仲間を集められないお前が悪い。
再会しても姉はこんな調子で全く気にもしていない。
彼女が自前でサークルを立ち上げたのはこれが原因だったという事ですね。

もしかして姉?
姉絡みで知り合ったオタク仲間の一人にぐるぐるメガネを掛けた漫画家志望の女性が居た。
彼女の出で立ちや振る舞いこそ「沙織・バジーナ」の原型になったという重要人物。

本名は来栖彼方(くるす・かなた)。
名前、容姿、妹が居るという話から来栖加奈子の姉っぽい。
メルル絡みでコスプレするまでオタクとは無縁の様に見えた加奈子。
そのベースは既にあったのかもしれませんね。

京介とウエディングじゃなかった。
表紙がウエディングドレス姿の桐乃とスーツ姿の京介。
漫画「タッチ」よろしく結婚式場のモデルやると思いました、兄妹で。
でも京介がスーツ着ていたの別の理由だったんですね。
ここは予想が外れました。

裏設定という感じの話がわりと多く、思った以上に楽しめました。
★は4つとしておきます。 

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